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指 導 要 領


前  文

 我社における最大の財産は人である。物や金といった財産は、一度失ってしまえばそれまでであるが、社員が永年培ってきた経験、知識、技術、ノウハウは、我社が存続するかぎり残っていく。特に、生産設備をもたぬ販売会社である我社においては、社員一人一人の経験、知識、技術、ノウハウこそ唯一最大の財産である。又、これら知識、経験、技術、ノウハウは、会社全体の共有財産であり、一個人がこれを独占する事は許されない。社員全員がこれを活かし、分かちあっていかなければならない。
 指導者とは、読んで字のごとく、指導する者の意である。自分が、蓄えてきた知織、経験、技術、ノウハウをわかりやすく、又、正しく他の社員に分ち与える者に対し、我社は、指導者の地位を約束しよう。逆に、人並みすぐれた能力をもっていても、人に、これを分ち与える努力をしない者は、我社の財産を私物化しているかぎり、指導的地位につけぬ事を覚悟せよ。
 人は、真に自分の為を思って指導する者に対し、いかなる努力、辛抱もするが、いかに優れていても料簡の狭い人間に対しては心を開かぬものである。又、指導を受ける者も、指導する者が、汗と油で築きあげたその人最高の財産を分け与えてくれているのだという事をよく自覚し、敬意をもってその指導をあおがなければならない。
 自由は、正しい指導によってもたらされる。自由は、社会生活の中で実現されるものであり、個人の身勝手を許すものではない。正しい指導がなされない時、人は、強制力をもってこれにかえようとする。人には、誰でも、過ちや欠点がつきものであり。それを正しく指導する事が、指導者最大の任務である事を忘れてはならない。


指導要領
1.教育とは、百姓仕事のようなものである。種をたたいても芽は出ず、根 を引っぱったところで根は伸びない。草をとり、水をやり、肥料をやるといった環境をよくする地道な努力をし、それでもなお、天候が不順な年は、 よく育たない。教育は、辛抱強く、人を見守る事が基本である。
2.教えるという事は、教わる事であり、教わる事は、教える事である。故 に、教育は、新入社員も含めて全員で行なうものである。
  たとえ、目下、年下の者の意見でも教えを請う必要がある場合は、謙虚に教えを請わなけ ればならない。聞く事は、決して恥しい事ではない。人に話を聞き、教えを請う姿勢こそ、最高の教育姿勢である。
3.自分の国を愛する心を持たぬ者に、自分の人生を愛する心を持つ事はできない。自分の会社を愛する心を持たぬ者に、自分の仕事を愛する心を持つ事はできない。自分の人生や仕事を愛する事のできない者は不幸である。国を愛し、会社を愛する心を養うように指導せよ。
4.自信のない指導は、相手もそれを信じない。自分が正しいと信じた事を自信をもって堂々と行なえ。
5.千年たったモミも芽を出し、根をはる事がある。芽を出す自信、根を張る意志をもたせよ。
6.仕事の辛さを教えられないのは正しい指導ではない。仕事の喜びを教えられないのは真の指導ではない。真のプロを育てよ。
7.厳しさを忘れた優しさは真の優しさではなく、優しさを忘れた厳しさは真の厳しさではない。優しさも厳しさも忘れた指導は、真の指導ではない。
8.たとえ過去に現場を経験していても、現場の事は現場に聞け。
9.(歩み寄らずの原則)時には、突きはなす事も大切である.一度叱ったり、責任をもたせた時、自分が間違ったと思わないかぎり、相手が、それを正すまで、やりとげるまで、相手に歩み寄ったり、声をかけてはならない。
10.(姿勢を崩さずの原則)一貫性のない指導は定着しない。一度示した姿勢は、辛くても、余程の事がないかぎり崩してはならない。
11.潔くあれ、自分の過ちを面子にこだわらず、速やかに正すのは男らしい態度である。
12.まず自らに求めよ而して後人に求めよ。
13.失敗させろとは言わないまでも、時には、あえて失敗させる事も薬になる事を忘れてはならない。
14.我生き様を見よ。人の手本になろうとして、自分らしくない生き方を無理をしてする必要はない。いいにせよ悪いにせよ、あるがままの姿を皆にさらし、自分と戦う姿勢を示す事によって、自分を人の教材に供せよ。男の後姿は、最大の教材である。
15.自分の悪行を人のせいにするな。
16.心そこにあらずんば、人もこれを聞かず。
17.正しい事を正しいと指摘できないのは臆病な証拠だ。
18.その場で正せ。その場で叱り、その場で誉めろ。
19.強制するのではなく、教正せよ。
20.誇りと自信をもたせれば言わずともやり、誇りや自信を傷つければ、言ってもやらない。
21.叱る者と叱られる者とでは、叱る者の方が辛い。だから、叱る者を孤立させる職場は、臆病な職場だ。叱る勇気をもとう。
22.戦う姿勢のない者を誰も頼らない。頼りにならない者の意見を誰も信じない。
23.徒労をさせるな.結果を常に当人がわかるようにしておけ。
24.人が指導をしている時、横を向くな。
25.気がついた者が正せ。
26.過ちや不正に迎合するな、媚びるな、同調するな。
27.フェアーで適度な競争や喧嘩は意欲を生む。
28.是非善悪を明らかにせよ。
29.目上の者に対する批判、失礼は、自分に対する批判、失礼を招き、愚痴、言い訳、弁解は、自分の指導力を低下させる。
30.モラルは上から崩れる。
31.威儀を正さなければ威令行なわれず。
32.礼と儀式は、民主主義の根本である。
33.礼の根本は思いやりであり、形式ではない。
34.形悪ければ心こもらず、心こもらずは形悪し。
35.礼は、本来強要されるものではない。礼儀が悪いから規則が必要になる。礼儀正しければ規則はいらない。故に、礼は、最高の法である。
36.人品正しければ黙っていても礼をとる。人品卑しければ、強要すれども礼をとらず。
37.皆が真剣に取り組んでいる時に、照れたり、茶化したり、悪ふざけをするのは失礼な事である。
38.何事も知らなければできない。だから、最初に、初歩的な事でも教えておかなければ、それを正す事はできない。最初が肝心である。
39.日頃、いいかげんな者の意見は誰も聞かない。
40.仕事の基本は掃除と手入れである。掃除は職場を知り、愛着をもたせる。道具の手入れは、仕事への知識をもたせ、事故の防止になる。人間関係の悪い職場は便所が汚い、事故の多い職場は、手入れが悪い。故に、掃除と手入れは仕事の基本である。
41.人格形成は、一朝一夕にはできない。
42.教育は、自分との戦いである。
43.プロスポーツの選手は、進んで厳しい訓練を受け、耐える。それは、自分の仕事の面白味を知っているからである。本人の偉大な意欲こそ、指導にとって一番多きな味方である。
44.自分が相手を信頼しなければ、相手も自分を信じない。自分が相手を認めなければ、相手も自分を認めない。相互に共感がなければ教育はできない。心を一つにしなければ、指導はできない。共に苦しみ、共に喜べ。
45.自分の事は、自分で決め、最後まで責任をもってやる様指導せよ。ただし、最後まで立ち会ってやれ。後始末こそ、最大の勉強である。
46.実践こそ最大の教育、職場こそ最高の教室。
47.相手に職場を去られる事を恐れて甘くなるな。
48.指導は、一人ではできない。指導こそチームワークが必要である。
49.職場内の指導は、人ごとではない。人にまかせるな。
50.理論のない教育は無意味である。実技のない教育は、定着しない。





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