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執 務 要 領


前  文

 我、決断を求める!執務は、企業の根幹にして、仕事、作業の基本なり。又、執務は、日々の細かい決定、作業の集積にして、決定、作業の相互の関連の上に成立するものなり。日々の仕事には始まりがあり、実践があり、流れがあり、共同があり、関係がある。執務は、この始まりを定め、実践を支え、流れを円滑にし、共同を整え、関係を守るものなり。
 即ち、執務の要諦は、決断。実行。迅速。正確。調和の五諦なり。決断なくば、始まらず。実行なくば、実現せず。迅速なくば、時を失い。正確なくば、破綻し。共同なくば、分散し。故に、我、決断を求める。実行を求める。迅速を求める。正確を求める。調和を求める。
 日々の小さな決断を怠れば、飛躍し。行動を軽ずれば、無謀となり。迅速を失えば、切迫し。過ちを見過ごせば、難を招き。共同を失えば、消耗し。調和を失えば、相争う。執務は、企業の基盤にして、組織後方を守り、作業の円滑を支える。安易に、これを軽んずれば、仕事に疎漏をきたし、後方が乱れ、企業の存続を危うくする。我、決断を求める。その一つ一つの決定、行動、時間、精度、役割を、遵守する事、これ企業繁栄の道なり。


執 務 要 領
1.決断は、行動に先だってせよ。担当責任者は、組織に先だって決断せよ。一歩前へ!
2.迷う前に決断せよ。
3.勝敗のでる前に、敗因を考えるのは、負け犬根性である!反省は、結果がでてからにせよ。
4.決断は、瞬時にできる。一瞬の迷いは、すべての失敗につながる。
5.その時決められる事は、その時、決めよ!
6.今日、できる事は、明日にのばすな!不決断は、最大の誤判断である。
7.判断は、他人の意見にもとずいて、決断は、自分の意志にもとずいて行なえ。
8.まずは、意志統一、主旨確認を。次に、目的、目標を明らかにし、原理、原則を定めよ。而して後、組織、手順、手続き、手段、方法、日程、予算、スケジュールを決めよ。
9.会議の目的は、何か!目的のわからない会議を開くな!
10.会議は、時間を短く、頻度を重んじよ。
11.準備の終わらないうちは、何もするな!
12.決定事項は、明確に、全員にわかるように…。
13.少なくとも、三度確認をとれ、三度確認をとって、履行しなければ、責任を問え。
14.社内文書に、作文、儀礼は不要!美辞麗句不要!
15.要点を簡潔明瞭に、曖昧な表現は、避けよ!
16.言訳、弁解、無用。厭な事から片付けろ。やる前から言い訳やできない理由をあげるな。
17.ダメな人間は、ダメな事ばかり考える。考えこむな、考えていては何もできない、まずは、やってみよう。頭で理解しようとするな!体で理解しろ!
18.恥はかいて知るもの。傷みは、傷ついて知るもの、過ちは、失敗して知るもの、恥を知らぬは、恥知らず、怪我を知らぬは、大怪我の元、過ちを知らねば、罪つくり。
19.一人、迷えば、全体が迷い。一人が止まれば、全体が止まる、一人、震えれば、全体が震える。
20.一日遅れれば、一週間が無駄になり、一週間遅れれば、一ケ月が無駄になり、一ケ月遅れれば、すべてが無駄になる。
21.すべての始まりは一なり。一人、一日、一業、一意、一事、その一つ一つを大切に!一つ一つの基本動作を確実に!一つの怠慢、一つの油断が死を招く!
22.仕事は、確認に始まり、報告に終る。
 確認、チェック体制なき組織は、組織でない。立案した時に確認をとり、決定した時に確認をとり、開始時に確認をとり、実施時に確認をとり、終了時に確認をとり、反省時に確認をとれ!
23.報告は、自分のためにするものである。一つは、頭の中を整理し、仕事を忘れないために。一つは、自分の仕事を評価してもらうために。一つは、自分の身を護るために。一つは、周囲の理解と協力を得るために。一つは、自分が反省するために。そして、次にやることを明らかにして、指示を受けるために。
24.自分だけが決心しても始まらず。自分だけが納得しても終らない。連格、報告を軽んずるな!報告なければ、やりっぱなし。仕事は、報告が終わらなければ終わっていない。報告されていないことは、実施されていない。
25.連絡ミスは、すべてのミスの始まりなり。安易な気持ちで日延べはするな。気楽な気持ちで、連格、報告を怠るな!
26.デマは、あらゆる壁をつき抜け、あらゆる情報より速く伝わる。
27.問題は、過ち、失敗、災害、失策なり、故に、悪い事、いやな事程、迅速に、的確に、報告せよ。
28.フィールド(職場)中においては、ルール(規則)、マナーを守り、チームワークを作って、ジャッジ(決定)に従い、フェアーなプレーをしよう。
29.すべて、開始、五分前には、所定の位置につけ。
30.慣習、マンネリを常に打破しろ!
31.わからない事は、わかる者に聞け!決められぬ者は、決められる者に仰げ!聞いてわからぬものは、わかるまで聞け。決められぬ事は、決められるまで仰げ。わからない事を、わからないまま判断してはならない。決めなければならない事を、決めずに行動してはならない。生半可な理解は、理解してないのよりタチが悪い。中途半端な決定なら、なにもしない方がいい。
32.起点、終点を明らかに、最初に心を一つにし、最後に、情けを一つにせよ。始まりも終りもない仕事は、仕事でない。後始末・善後策を忘れるな。
33.まず、フィールド(会社.組織)に習熱せよ。次に、ルール(規則.規定)に習熱せよ。そして、マナー(礼儀.作法)、チームワーク(人間関係)に習熱し、ジャッジ(決定)に習熱した後、プレー(仕事)に習熱せよ。
34.わかったと思った時から無理解は始まる。
35.安全点検、安全確認、始業点検、終業確認、品質管理、すべての作業の基本は、確認、点検、整理、清掃なり。
36.報告、確認は、くどい程せよ!報告、確認にしすぎるという事はない。
37.手続きは、事務、作業を簡便にする事を目的としたものなり、不必要に頻雑な手続きは、目的を忘れたものなり、常に、手続きを単純明確なものにするよう努めよ。
38.手続きは、形式なり、しかし、意味のある形式である。形式にとらわれてはならない。しかし、形式を軽じてもならない。常に、当事者に使い易い、役に立つ形式を作るよう努めよ。
39.節約できないと思うところの節約、改善できないと思うところの改善を考えよ。経費節減は、固定費から、改善は、硬直したところから。
40.旧きを温めて、新しきを知れ!是非善悪に、新旧老若の別はない!
41.心で決め、情けに訴え、口頭で確認をとり、文書に記録し、行動で示せ、しこうして後、結果で測れ!
42.具体性のない提案は、たんなる評論、批判なり。
43.実行不可能な計画は、計画ではない。
44.実行する為には、実行せねばならないような状況、仕組みを作れ!
45.集団があって、共同で何かをしようとすれば、必然的に人間関係が生じる。人間関係が生じ、個人が意志をもっているかぎり、必ずトラブルが生じる。規則、礼儀、手続き、文書は、相互の意志を統一、確認し、人間関係上のトラブルを少なくし作業の円滑化を目的としたものなり、故に、これをめんどくさがり、軽視する事は、より大きなトラブルを許す事なり、小事を厭うて、大難を招いてはならない!
46.仕事には、通すべき筋がある。段取りがある。順序がある。手順がある。筋の通らない仕事は、まとまらない。順序を間違えると仕事が狂う。物には、軽重がある。
47.計画なき実行は無謀なり、計画に拘束されては、実行できない。
48.計画は過程なり!手続きは、手順なり!段取り、手順をあやまれば、すべてが水泡、白紙となる。
 将棋にせよ、囲碁にせよ、麻雀にせよ、ゲームは、段取り、手順、組み合わせの読み合いである。仕事も同じ。仕事を読め!
49.手に、おぼえさせ、足に考えさせろ!ただ、行動あるのみ!
50.教育、訓練も準備のうち。
51.フィールド(組織・制度)ルール(規則.規定)チームワー・ク(人間関係)ジャッジ(決定.達示)プレー(仕事)プレーヤー(人間)を混同しないように。
52.ダラダラするな!練習、訓練といえども真剣にやれ!ダラダラやれば怪我をする!
53.文書の頭書きは、表題、文書目的、作成者、作成責任者、作成日時、提出日時、提出先とし、提出文書は、かならず、受領印をもらう事。
54.連絡書は、頭書きを簡略してよい。ただし、かならず、確認をとるよう。
55.計画書は、頭書き、主旨、目的、原則、組織、日程、予算を、かならず書く事。必要資料は、かならず、添付提出する事。
56.提案書は、頭書き、主旨、目的を明らかにする事。 最初に取り決めを確認しろ。大事なのは、決め方である。レートは後で決めるな!
57.行動をおこしてから、計画書、提案書を提出しても間にあわない。
58.当日までに、道具、手段、技法に習熱しておく事。
59.道具の準備、手入れ、研究を怠りなく。
60.即答、即断、即行。
61.指示、命令は復唱を励行せよ。
62.周知徹底、確認された者は、いかなる事項でも、いかなる立場でも、いかなる時でも、これに、答えねばならない。
63.口頭で確認をとり、文書で確認をとり、行動で確認をとり、評価で確認をとれ!
64.いやな事からかたずけろ、いやな相手には、はやく会え!
65.意味のない手続き、仕事、会議を作るな!裏付けのない文書は書くな!
66.たえず、自分のおかれている立場、役割、自分が果たすべき仕事、任務、自分をとりかこむ、人間関係を知るように努力せよ!
67.今を考えるな!明日を考えろ!今を考えるな!昨日を思い出せ!今日の事だけを思い煩っても、今日の答えはでない。
 仕事には、昨日、今日、明日の流れがある。昨日の決めた事やった事の延長線上に明日を捉えた時、今日やるべき事が明らかになる。
 仕事には、流れ、段階があり、物には順序、手順がある。一歩一歩階段をのぼるように、根気づよくせよ。
68.今日できないからといって、明日できないとはかぎらない。
69.何ごとも、一遍にする事は、不可能だが、手順、段取りにしたがえば、かならずできる。
70.一つ、一人を変えれば、すべてが変わる。
71.明日できるかもしれないが、来年になってもできないかもしれない事よりも、明日できなくとも、来年には、かならずできる事を重んじよ!
72.いつかではない、今だ!だれかではない、おれがだ!なんとかではない、断じてだ!
73.プレーを阻害するルールは、いいルールではない。
74.全体の始めと終わり、一つ一つの作業の始めと終わりを整えよ。誰が起点か!ピッチャーがボールを投げなければ試合は始まらない。
75.事のけじめが明らかでなければ、真の問題点がつかめない。表面に表われた問題点より、水面下の問題点の方が大きい。
   正式決定は、正式手続きをもってす。正式手続きは、最短距離をもってする。規則の発効には、附則をもってす。
76.仕事に遠慮をもちこむな!
77.良い習慣を身につけよう。
78.資料がそろわなければ会議を開くな。準備が終わってなければ、すぐに散会しろ。
79.自分の立場を明らかにし、自分の考えを明らかにしろ。
80.考えも信念もなく仕事をするな。自分の仕事に誇りと責任を持て!
81. 上司からの示唆・指導は、仕事で返す。
 ここで言う仕事とは、個別の仕事を言う。例えば、この本は、大変に為になると言うのに対し、今日中に読んでおきますとか。買って部下に今週中に読ませますというふうな事であり。解りましたとか、以後気をつけますでは、仕事にならない。話の話で終わる。この本も面白いですよと言うのは、批評、批判にとらわれる可能性がある上に、仕事に結びつかない。打ち合わせや相談は、基本的にグループワークで、示唆や指導に対しグループワークで返すと仕事の照準がぼける危険性がある。この様な場合は、打ち合わせの上、報告しますと言うように返す。
82.時間厳守!締め切りのない仕事はするな!
83.計画や仕事は、構造物。大枠を決め、枠組みを作って、骨格を組み立てよ。
84.大枠を決め、段取りをして、手順を決めよ。
85.差配(さはい)して、指図(さしず)しろ。
86.手筈(てはず)を整え、手配(てはい)しろ。
87.人を見て仕事をするな。
88.難しい言葉、抽象的な言葉を使うな。
89.言われたことを確認して、仕事・作業に置き換えよ。
90.仕事をするために必要な要件を満たしているか。
91.指示した者が指示した意味を理解していないこともある。解りましたという前に確認をしろ。
92.指示したことを忘れるな。
83.見通しのない仕事はするな。
94.最後まで手を抜くな。最後までやり抜こう。後始末を忘れるな。詰めは厳しく。
95.一段落終わって後に一仕事ある。
96.一度に覚えられることには限りがある。短期記憶は、七つまで。
97.ワーキングメモリーは、やれば忘れる。曖昧な記憶に頼るな。うろ覚えは、かえって始末が悪い。メモをまめにつけろ。
98.次の打ち合わせまでに何をやっておかなければならないのか。何を終わらせなければならないのか。何を準備するのか。
99.解ったつもり、知ったかぶりが怖い。
100.嘘つくな。誤魔化すな。確認せずに答えるな。





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