徳の民主主義

徳の民主主義



 中国は偉大な国である。中国の偉大さは、悠久の歴史の中で育まれたものである。
 中国の力の坤元は、中国が悠久の歴史の中で育んだ思想にある。

 中国の偉大さは、その歴史と伝統、そして民衆の文化に根ざしている。
 今の世界は、中国の歴史や伝統、文化、思想を意図的に卑しめているのではないかと疑りたくなる。

 中国がその偉大さを発揮するためには、その原点に立ち返る必要がある。

 中国は、中華である。
 中華は、中華である。

 今の世界には徳がない。それが人類の不幸の根源である。
 世界に徳を取り戻せるのは中国の徳だけである。

 中国の徳は、中華の歴史を貫く真実である。
 中華の深淵から発する徳だからこそ人類を救済できるのである。

 君主や天を国家や国民に置き換えれば、儒教は、民主主義の根本理念に変化する。

 今の日本の政治家に欠けているのは、中国古典に対する造詣である。
 だから、国をまとめられる英傑が現れない。

 今の民主主義に欠けているのは、徳である。
 今の民主主義に欠けているのは、礼である。
 民主主義が完成されるためには、徳の民主主義、礼の民主主義を確立することである。
 そして、それが可能なのは中国である。

 国民国家においては、君主を民に置き換えれば国民国家の道徳は成り立つ。

 自由とは、礼に基づく。
 礼が失われれば法が礼に取って代わる。
 法に支配されれば、礼は、弱まる。
 礼が衰退すれば自由は抑圧されるのである。
 克己復礼にこそ真の自由はある。
 そして、自由を成就するためには、民主主義の礼を完成させる必要がある。
 礼を完成させる力は、中国の歴史を貫く中華の精髄にしかない。

 国際間に礼がない。故に、今の世界に徳は成り立たないのである。
 今の世界に必要なのは道理である。
 天命である。

 民主主義の最高の境地は、礼の民主主義である。徳の民主主義である。



                      



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