神について思う

乾為天



中国人は、中国人であるが故に偉大なのである。
中国人が、中国人本来の誇りを取り戻した時、新たな世紀は始まる。
中国経済の本質は、易経にある。
経済は、陰陽にあり、太極から始まる。

経済は、陰陽の調和によって成り立っている。
それがゼロ和である。
陽が生じれば、陰が生じ。陰が生じれば、陽が生じる。

一陰一陽これを道という。

陰陽の総和は無。
市場は無窮に至る。
「お金」は、空。
「物」は色。
色即是空。空即是色。

物は、陽で、「お金」は、陰。太極は、気にある。

易は、神羅万象全てを表す。
易は、中国の経済をも表す。

天の時、地の利、人の和。

乾は元いに亨る。
彖曰、大哉乾元、萬物資始。乃統天。雲行雨施、品物流形。大明終始、六位時成。時乘六龍、以御天。乾道變化、各正性命、保合大和、乃利貞。首出庶物、萬國咸寧。

充満したらあふれ出し、楽が極まれば悲しみが生ずる。
亢龍有悔、何謂也。
知進而不知退、知存而不知亡。知得而不知喪。

時流を追うものは、時流とともに 滅びる。時中を見よ。

坤元亨。利牝馬之貞。君子有攸往。先迷後得主。利西南得朋東北喪朋。安貞吉。

物の生産と生産の関係は、常に均衡しているわけではない。人が必要とするものが不足だったり、逆に過剰になったりもする。
生きるために不可欠な食料は、特に収穫が安定していなかった。余剰な収穫があったかと思うと次の年に飢饉が来たりした。
一定の食料を継続的に確保する事、それが経済の第一義だったのである。それは今日でも変わらない。
物は溢れているのに貧乏人ばかりで一向に売れない。空き家だらけなのに買う金を持っている人は限られているこの様な事は、経済の仕組みに問題があるからである。
この様な不均衡を是正するためには陰の部分をうまく活用する必要がある。そのために投資という活動がある。
投資によって収入と収支を平均化するのである。そして、投資を支えているのは、資産と負債、収入の関係である。

投資は、経済における陰の部分の働きを担っている。今日の経済は、「お金」が陰の部分を担う事で物という陽の部分を成り立たせているのである。
結局、景気が乱れるのは、陰の部分の制御がうまくいかないからである

一陰一陽これを道という。

好きな物を買う為にお金を払うのと、借金を返す為にお金を払うのでは心持ちが違う。
好きな物にお金を払う金が陽なら、借金を返す為に使う金は陰である。

家を買うというのは、単位期間の収入を基礎として計算すると過大な支出になる。それを可能とするのは、一定期間の収入を担保するからである。そして、それが投資の本質である。資産と負債は、一対である。

資産、費用、支出は陽。
負債、収益、資本、収入は陰。
損益は、陰陽いずれにも生じる。

経済は、陰陽の狭間を揺れ動き。
正と負。光と影。

簡易、変易、不易。
規制を緩和すべきところもあれば規制を強化すべきところもある。
また、変えてはならないところもある。
変わる部分と変わらない部分がある。

易は科学である。
易は経済学である。



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