陽は光輝、陰は光源。


 日本と中国は、歴史に学ばなければならない。
 日本と中国が争うことが、東洋にとっても、又、人類にとっても不幸な結果を招く事は歴史において証明されている。
 中国は、東洋において地理的に見ても、歴史的に見ても要である。過去において中国の歴史や文化に対する敬意を日本が欠いたことは事実である。日本人は深く反省すべきである。
 中国には、人類最長の歴史と文化がある。その歴史と文化こそ東洋の珠玉なのである。その恩恵を最も受けてきたのは日本であることを忘れてはならない。
 中国は、東洋の要であり、柱である。その柱が揺らいだのが、人類にとって最大の不幸である。日本は、中国を補佐してその柱を支えていかなければならない。
 中国は偉大である。中国は天下を支える大黒柱である。中国は、自国の歴史と文化に対し責任を果たさなければならない。中国が東洋を、世界を支える柱にならなければ、世界は千々に乱れることになる。
 大切なのは、信義の問題である。
 軍は、国の大事である。しかし、又、軍は凶器でもある。軍人は、国の宝。国の誉れ。しかし、志を間違えば逆賊にもなる。他国と闘って国を護ると言う事には、闘うという意味と護るという意味の二つの意味がある。攻めと守りの均衡こそが難しいのである。その為には、統御が要となる。戦前の日本は、軍を統御できなくなり、信義を忘れた。
 それこそが、日中両国が歴史から学ぶべき事である。

 克己復礼。

 貨幣経済は、借金の技術と伴に発展した。
 貨幣経済を拡大発展させる力は、陰、即ち、負の部分に潜んでいる。
 又、陰、負債には、経済を破綻させる力もある。負は、創造と破壊を司る。
 負債には魔力がある。負債には、創造と破壊の力が蔵されている。負を制御できる者が経済を支配できる。
 陰(債務)と陽(債権)の総和は空(ゼロ)である。単位期間においてもゼロであり、累積においてもゼロである。国の内と外においても債務と債権の総和はゼロとなる。国際市場全体おいても債務と債権の総和はゼロである。
 経済を構成するのは、家計、政府、民間企業、そして、海外の四つの要素である。その四つの要素にも陰陽がある。四つの要素の陰と陽、即ち、債務と債権の総和は空(ゼロ)となる。

 陽は光輝、陰は光源。
 実質は陽で、名目は陰。
 物は陽で、貨幣は陰。
 産業は陽。産業は発現。
 金融は陰。金融は根源。
 資産は、陽。負債と資本は陰。
 費用は陽。収益は陰。
 債権は陽、債務は陰。資本収支は陰、経常収支は陽。
 借方は陽、貸方は陰。
 支出は陽、収入は陰である。

 経済は、陰陽、渾然一体となって太極となる。経済の本質は空であり、貨幣は、虚である。実は、人々の生活にある。

 国の内と外との陰陽も均衡する。
 内は陰で、外は陽。
 経常収支は陽で資本収支は陰。
 経常黒字国は陽で、経常赤字国は陰。

 経済的に中国とアメリカは、陰陽関係にある。ただし、陰陽関係と言っても絶対的なものではなく、前提条件や環境、視点によって変化する。即ち、陰陽関係は相対的な関係である。

 市場経済では、負債と費用をどうするかが要である。


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